「食べログの有料プラン、入ったほうがいいのかな?」開業すると、こういう営業の電話やメールが必ず来ます。
先に正直に言ってしまうと、私は食べログがあまり好きではありません。理由は、自分が実際に有料プランを使って、いろいろ思うところがあったからです。今回は、集客会社の宣伝ではなく、一人の現役店主の本音として、食べログの有料掲載が必要かどうかをお話しします。あくまで「うちのような地方の小さな店の場合」ですが、迷っている方の参考になれば嬉しいです。
※グルメサイトの料金やプランは改定が多いので、金額は2026年時点の目安です。契約前に必ず公式や営業担当に最新の条件を確認してください。
※この記事は、筆者個人の実体験と、そのときに感じたことを正直に書いたものです。点数や仕組みについては「私はこう感じた」という感想であり、事実関係を断定するものではありません。

結論:地方の小さな店に、有料掲載は必須ではない
結論から言うと、地方・郊外の小さな個人店に、グルメサイトの有料掲載は必須ではないというのが私の考えです。うちは過去に試して効果を感じられず、今は無料のまま放っています。ただし、後で書くように「向いている店」もあるので、そこは公平にお伝えします。
正直に話します。私が食べログの有料に入って思ったこと
うちは過去に2回、食べログの点数が3.5以上になったことがあります。でも、そこから先は伸びず、しばらくするとある日突然、3.0くらいまで点数が落ちる。口コミが荒れたわけでもないし、もともと口コミを書いてくれる人が少ない店なので、数字が大きく動く理由が自分には分かりませんでした。
しかも不思議なのは、2回とも、点数が落ちたときに新しい口コミは1件も入っていなかったこと。お客さんの評価が下がったわけでも、悪い口コミがついたわけでもない。口コミは何も動いていないのに、点数だけがある日いきなり落ちるんです。これには本当に首をかしげました。
そして不思議なことに、点数が落ちると、決まって食べログから営業の電話がかかってくるんです。「点数の計算方法が変わりまして」と説明されるのですが、お金を払っている知り合いの店は点数が変わっていない、という話も聞いて、正直モヤモヤしました。あくまで私がそう感じた、というだけの話ですが。
それで「一度ちゃんと試してみよう」と、月1万円のコースに1年間入ってみました。営業さんには5万円のコースを勧められましたが、さすがにそれはバカらしくて1万円に。結果どうだったかというと、食べログ経由で来てくれたお客さんは、ほぼゼロでした。少なくとも、うちの店では効果を実感できませんでした。
一番がっかりしたのは「やめるとき」
効果がないので解約しようとしたのですが、これがまた大変でした。契約は1年縛りで途中解約できず、しかも決まった期間に解約を申し出ないと、自動で更新される仕組み。やめるときも、ネットで申し込んだあとに電話までしないといけない。電話で「これで解約できたんですよね?」と確認しても、「その時期が来ないと分かりません」という返事で、本当にモヤモヤしました。正直、やめさせない仕組みだなと感じてしまいました。
極めつけは、「うちの店の情報を、もう載せないでほしい」とお願いしても、「それはできません」と断られたこと。これにはさすがに頭にきました。今はもう、ほったらかしています。予約機能だけはつけなくてよかったと、心から思っています。
最後に、ひとつ笑ってしまった話を。掲載を消してほしいとお願いしたとき、食べログの方から「もし極端に低い点数をつけられているものがあれば、お消しできますよ」と言われたんです。でも、うちにわざわざ口コミを書いてくださるお客さんは、ありがたいことに平均すれば4くらいをつけてくれている。それなのに、店全体の点数を3.02まで下げているのは——ほかでもない、一度も食べに来ていない食べログのシステムそのものです。「その”極端に低い点数”をつけているの、あなたでは?」と、心の中で思わずツッコんでしまいました。
食べログの料金を正直に整理(2026年時点の目安)
感情的な話ばかりでもいけないので、料金も整理しておきます。※プラン名・金額は改定が多いので、必ず公式で最新を確認してください。
| 項目 | 食べログ(2026年時点の目安) |
|---|---|
| 無料プラン | あり |
| 有料プラン月額 | 約1万円〜(上は5万・10万円のコースも) |
| ネット予約の送客手数料 | 月額とは別に、予約1名ごとにランチ約110円/ディナー約220円(税込)と言われる ※要公式確認 |
| 契約の縛り | 1年縛り・自動更新が一般的 |
注目してほしいのが、有料の月額に加えて、ネット予約には1人ごとに送客手数料がかかること。お客さんが来るたびにお金が出ていきます。たとえば月額1万円のコースでも、1年で12万円。さらに予約が入れば手数料も乗ります。この金額を、食べログ経由で来てくれる新規のお客さんで回収できるか——「年に何人、食べログから来てくれれば元が取れるか」を、自分の店の客単価で計算してみると、判断しやすいです。
ちなみに私は、食べログのネット予約機能はつけていません。うちは電話予約だけにしています。理由はいくつかあって、まず、ネット予約のシステムを入れてしまうと、いざ辞めたいときに、それがネックで辞めづらくなりそうだと感じたから。それに、電話とネットの両方で予約を受けると、うっかりダブルブッキングしかねません。いちいち予約のメールを確認する手間も増えます。小さな店なら、電話一本でシンプルに管理するほうが、私はかえってラクだと思っています。なお、ネット予約には予約1件ごとの送客手数料が別途かかると言われていますが、こちらは私自身は使っていないので、気になる方は公式で確認してみてください。

それでも「有料が向く店」はある
正直に書くと、有料掲載が効果を出しやすい店もあります。私が「合わなかった」のは、あくまでうちが地方の小さな常連商売の店だからです。
- 駅近・繁華街など、競合がひしめく激戦区の店(露出を増やす意味が大きい)
- 客単価が高く、宴会や法人利用が多い大箱の店(1組の単価が高く、手数料を回収しやすい)
- 開業したばかりで、まだ口コミも常連もいない店(最初の露出として一時的に使う)
逆に、地方・郊外で、客単価がそこまで高くなく、常連さんに支えられている小さな店は、私と同じように「効果を感じにくい」可能性が高いと思います。
それと、これは公平のために書いておきます。世の中には「点数の高い店に行きたい」というお客さんも確かにいるんです。だから、そういうお客さんを呼びたいなら、お金を払って点数や露出を上げるのも一つの戦略ではあります。実際、うちも点数が3.5くらいあったときは、わずかですが新規のお客さんが来ていました。正直「点数で店を選ぶのか……」とアホらしく思ってしまう自分もいましたが、それで来てくれる人がいるのも事実です。
ただ私は、点数と本当のおいしさは、必ずしも一致しないと思っています。自分が「ここは本当にいい店だな」と思う店でも、点数と味が釣り合っていないお店はたくさんあります。だから、点数に振り回されるより、目の前のお客さんに喜んでもらうことに力を注ぎたい——というのが、私の正直な気持ちです。どちらを選ぶかは、その人の店づくりの考え方しだいだと思います。
やめても大丈夫。今はもっといい方法がある
「でも、有料をやめたら集客が落ちるのでは?」と心配になりますよね。でも今は、お金をかけずにできる、もっと効果的な方法があります。
実際、お店を知るきっかけは、いまやInstagramが一番多く、グルメサイトを「信用していない」という人も増えているというデータもあります。だから私は、有料掲載にお金を使うより、まず次の2つを無料でしっかりやることをおすすめします。
- Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)……「地域名+料理」で検索されたときに地図に出る。無料で、しかも近所のお店との勝負なので、個人店でも上位を狙えます。
- Instagram……料理や店の雰囲気を発信して、「行く理由」をつくる。続けるほど効いてきます。
Googleマップ(MEO)の具体的なやり方は、こちらの記事でくわしく書いています。無料で今日から始められます。
👉 GoogleマップMEOのやり方を見るまとめ:迷ったら、まず無料を使い倒す
グルメサイトの有料掲載は、「向く店」には効果がありますが、地方の小さな常連商売の店には必須ではないというのが、実際に使ってみた私の本音です。
もし営業電話が来て迷っているなら、すぐ契約せず、まずは無料プランと、GoogleマップやInstagramを使い倒してみる。それで足りなければ、そのとき改めて有料を検討すればいい。契約には縛りや自動更新もあるので、入る前に条件をよく確認してください。お金をかけずにできることを、まずやり切るのが一番だと思います。
最後に、ひとつだけ食べログのいいところも。私自身、知らないお店に行くか迷ったときは、食べログの口コミ写真を参考にします。とくに自分と同じ業種の店は、料理の写真を見れば「ここはちゃんとしてるな」とだいたい分かるんです。おもしろいのは、お店の公式写真より、一般のお客さんが撮った口コミの写真のほうが、よっぽどリアルに伝わること。公式の写真はプロが撮るので綺麗すぎて、実際とのギャップがあったりしますからね。だから「集客の道具」としては合わなかった私も、「お店選びの参考」としては、口コミの写真をありがたく使わせてもらっています。道具は、使いどころ次第ですね。
……と、偉そうに書いてしまいましたが、私自身もこうして記事を書きながら、あらためて勉強している身です。一緒に学んでいけたら嬉しいです。
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筆者プロフィール
ある地方都市で小さな個人飲食店を営む店主。開業から10年以上、家族経営のスタイルで営業を続けています。このブログでは、教科書には載っていない現場のリアルを、飾らず正直に発信しています。
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