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「飲食店って、儲かるの?」——開業を考える人も、続けている人も、一度は思う疑問だと思います。
私は地方都市で、家族経営の小さな店を10年以上やってきました。先に正直な結論を言います。個人飲食店は、億万長者になれる仕事ではありません。でも、ちゃんと食べていけて、長く続けられる仕事です。この記事では、儲けの仕組みと年収のリアル、そして10年やって見えた「儲かるの正体」を、数字と本音でお伝えします。

そもそも、飲食店の利益はこう決まる

儲けの話の前に、利益の構造を押さえましょう。式はシンプルです。
売上 −(食材費+人件費+家賃+その他経費)= 利益
飲食店では、食材費(F)+人件費(L)のFL比率を売上の60%以内に収めるのが目安。さらに家賃10%・水道光熱費7%・その他諸々で約35%が乗ります。結果、売上に対して手元に残る利益は、よくて10%前後というのが現実です。月商100万円なら、手残りはざっくり10万円。これが「飲食店は儲からなく見える」理由です。→ 原価率とFL比率のリアル
「儲かる業態ランキング」の嘘と本当
ネットには「儲かる飲食店ランキング」があふれています。一般には、高回転・低原価のラーメンや立ち食いそば、客単価とドリンクで稼ぐ居酒屋が利益を出しやすく、料亭・高級店やカフェは難しいと言われます。
ただ、これは統計というより各メディアの主張で、順位もバラバラ。本当のところ、同じ業態でも儲かる店と潰れる店があります。業態より、その店をどう設計し、どう続けるか。「このジャンルなら儲かる」と飛びつくのが、一番危ない考え方です。
個人店オーナーの年収のリアル|「平均627万円」の罠
個人飲食店オーナーの平均年収は、ある調査では約620万円とされます。でも、この数字を鵜呑みにしないでください。
実態は、黒字店と赤字店で倍以上の差があります。うまくいっている店は年収数百万〜一千万超、苦しい店は年収200〜300万円台もザラ。「平均」は、稼ぐ一部の店に引っ張られて高く出るだけ。さらに、オーナーの取り分は「自分の給料を人件費に含めるか」でも見え方が変わります。平均だけ見て夢を見ないことが、最初の現実認識です。
※年収の数字は調査によって幅があります。あくまで目安として、「店によって倍以上違う」という前提で見てください。
【一次体験】地方・家族経営10年で見えた「儲かる」の正体
ここからは、私の実感です。
うちは原価率が49%あります。業界の目安は30%ですから、かなり高い。普通なら「儲からない店」です。それでも10年続いているのは、家族経営で人件費が低く、小さな店で家賃も安いから。固定費が低い分を、食材にかけている。これがうちのモデルです。
地方・家族経営の本当の強みは、ここにあります。固定費(家賃・人件費)が都市部より圧倒的に低く、しかも「この地域ではうちだけ」というポジションを取りやすい。派手な売上はなくても、出ていくお金が少なく、競合も少ない。だから、細く長く続けられる。
高級店で修行した経験もありますが、接待続きで気疲れもした。今は高級店ではないけれど、質は落とさず、自分が美味しいと思うものを適正な価格で出して、楽しくやれています。儲けの最大化より、長く続けて自分を安売りしないことを選んできました。
数字が苦手でも、税理士に任せれば利益の構造が見えてきます。
👉 個人飲食店の税理士費用「大きくするより長く続ける」が、結局いちばん儲かる
飲食店は、開業しても数年で多くが廃業すると言われます(廃業率は諸説ありますが、生き残るのは簡単ではありません)。その中で10年続いていること自体が、実は一番の「儲け」だと思っています。
大きな店、大きな借入で一気に伸ばす道もある。でも、その分リスクも大きい。小さく始めて、固定費を抑え、常連さんに支えられて長く続ける——派手ではないけれど、これが個人店にとって一番再現性のある「儲かり方」だと、10年やって確信しています。
儲け続けるために、最初にやるべきこと
では、どうすれば「食べていける店」になれるか。最初の一歩は、数字を見る習慣です。
- 原価率・FL比率を把握する……利益が残る構造になっているか。→ 原価率49%でも利益を残す話
- 数字の管理はプロを頼る……私は数字が苦手なので、税理士に任せて本業に集中できました。→ 個人飲食店の税理士費用
- 客単価と取りこぼしを意識する……現金しか使えないと、単価の高い客を逃します。→ Airペイの手数料を実額公開

まとめ|「額」より「続く」を選ぶ
個人飲食店は、一発で大儲けする仕事ではありません。でも、固定費を抑えて、いいものを正直に出し続ければ、ちゃんと食べていけて、長く続けられる。「いくら儲かるか」より「どれだけ続くか」——それが、10年やってたどり着いた私の答えです。
👉 あわせて読みたい:原価率のリアル/飲食店を開業したい人へ/税理士費用
筆者プロフィール
ある地方都市で小さな個人飲食店を営む店主。開業から10年以上、家族経営のスタイルで営業を続けています。数字が得意なわけでも、敏腕経営者でもない。運とある程度の経験で、なんとかここまでやってきた感じです。このブログでは、そんな私が独断と偏見で、飾らずに正直に話します。成功法則より、現場のリアルを。
……と、偉そうに書いてしまいましたが、私自身もこうして記事を書きながら、あらためて勉強している身です。一緒に学んでいけたら嬉しいです。


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