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正直に言います。私は数字が苦手で、開業から10年以上、確定申告は会計ソフトも使わず、税理士に丸投げしてきました。だからこそ、「自分でやるか、誰かに任せるか」で悩む人の気持ちがよく分かります。
この記事では、個人飲食店の確定申告の基礎(白色と青色、経費、飲食店特有の落とし穴)と、数字が苦手な人の現実的な選択肢を、地方・家族経営の店主目線で整理します。
※税制は改正が多い分野です。本記事は執筆時点の一般的な内容で、最新の制度や金額は必ず国税庁または顧問税理士でご確認ください。
確定申告とは|白色と青色、何が違う?
確定申告は、1年間(1〜12月)の利益を計算して、税金を申告する手続きです。原則、翌年2月16日〜3月15日が申告期間。個人事業主には「白色申告」と「青色申告」があります。
- 白色申告……記帳は簡易だが、特別控除はない
- 青色申告……複式簿記などの手間はかかるが、最大65万円の特別控除が受けられる(節税メリットが大きい)
青色の65万円控除は、所得から65万円を差し引けるということ。税率次第で、数万円〜十数万円の節税になります。手間をかけてでも青色にする価値は十分あります。

青色65万円控除を受ける3つの条件
65万円控除には、次が必要です。
- 開業届と「青色申告承認申請書」を出す(青色申告承認申請は、原則その年の3月15日まで/新規開業は開業から2か月以内)
- 複式簿記で記帳し、損益計算書+貸借対照表を添付する
- e-Taxで電子申告する、または電子帳簿保存をする(これがないと控除は55万円に)
※なお、2025年分(2026年に行う申告)までは65万円が基本です。その後、電子帳簿の要件次第で控除額が変わる改正の方向性が示されていますが、これは税制改正大綱の段階で確定ではありません。適用時期や金額は国税庁・税理士で最新をご確認ください。
飲食店の経費・勘定科目まるわかり
節税の基本は、使った経費をもれなく計上すること。飲食店の主な勘定科目はこちら。
- 仕入高(売上原価)……食材・ドリンクの仕入れ
- 地代家賃……店舗の家賃
- 水道光熱費……電気・ガス・水道
- 給料賃金・専従者給与……従業員や、家族従業員への給与
- 消耗品費……割り箸・洗剤・備品など
- 減価償却費……厨房機器や内装など高額なものを、耐用年数で分けて経費に
- 家事按分……自宅兼店舗なら、家賃・光熱費・通信費を事業割合で按分
経費をどこまで落とせるか、グレーゾーンの線引きは飲食店の経費はどこまで落とせる?でくわしく解説しています。原価の考え方は、原価率の記事で詳しく書いています。→ 飲食店の原価率リアル(49%の話)
【飲食店の落とし穴】棚卸と家事消費
飲食店の確定申告で見落としやすいのが、この2つです。
① 棚卸(期末在庫)……12月31日時点で残っている食材・ドリンクは「在庫」として計上します。仕入れた分すべてが経費になるわけではなく、残った在庫は売上原価から差し引く。原価率が高いうち(49%)のような店ほど、棚卸の誤差が利益・納税額に響きます。
② 家事消費(自家消費)……賄いや、自分・家族で食べた分は、収入として計上が必要です。金額は「通常の販売価額の70%」と「仕入額」のいずれか高い方が目安。家族経営で賄いが多いと、ここが地味に効いてきます。空欄にしていると税務署のチェックが入りやすいので、正直に計上を。
自分でやる? 税理士に任せる? 会計ソフト?
現実的な選択肢は3つです。
- 自分で複式簿記……費用は最小。でも数字が苦手だと挫折しやすい
- 会計ソフト(freee・マネーフォワード等)……売上・仕入が自動で集まり、青色65万にも対応しやすい。自分でやりたい人向け
- 税理士に任せる……費用はかかるが、棚卸・家事消費・減価償却まで丸ごと安心。本業に集中できる
私は、数字が本当に苦手なので税理士に丸投げしてきました。レシートと請求書を渡すだけで、申告も節税も任せられる。精神的にすごく楽です。「数字が苦手だから本業に集中したい」という人には、税理士が一番だと感じています。ツテがなければ、無料で複数の事務所を比較できる紹介サービスから始めるのが近道です。

税理士の費用相場は別記事で実額を公開しています。→ 個人飲食店の税理士費用と探し方
よくある疑問
- レシートはいつまで保存?……原則7年間(帳簿書類)。捨てないこと
- いつまでに申告?……原則、翌年3月15日まで
- 賄いも申告するの?……はい、家事消費として計上が必要です
白状すると、私はこのあたりの細かい話、今でも完璧には分かっていません。毎年「これで合ってるんだっけ」と税理士さんに確認しながらやっています。数字が苦手な人間でも10年やってこれたので、苦手でも大丈夫。頼れるところは頼りましょう。
まとめ
確定申告は、青色申告で65万円控除を狙うのが基本。経費をもれなく計上し、棚卸・家事消費を忘れないこと。そして——数字が苦手なら、無理せずプロを頼っていい。私はそれで10年、本業に集中できました。
👉 あわせて読みたい:税理士費用/原価率のリアル/飲食店を開業したい人へ
筆者プロフィール
ある地方都市で小さな個人飲食店を営む店主。開業から10年以上、家族経営のスタイルで営業を続けています。数字が得意なわけでも、敏腕経営者でもない。運とある程度の経験で、なんとかここまでやってきた感じです。このブログでは、そんな私が独断と偏見で、飾らずに正直に話します。成功法則より、現場のリアルを。
……と、偉そうに書いてしまいましたが、私自身もこうして記事を書きながら、あらためて勉強している身です。一緒に学んでいけたら嬉しいです。


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